長良川の清流が育んだ鮎。
その美しい姿は夏の川魚として知られ、旬は6月~8月。中でも7月の若鮎は格別に旨いと、食通からも評判です。
また、その独特の香りから「香魚」という別名を持ち、新鮮な鮎からはスイカの香りがするとも言われています。
ビタミンやカルシウムを多く含み、魚の中ではタラやカレイに次いで低カロリー。特に女性にはおすすめです。
長良川河畔には、そんな鮎を味わえる料理店が点在しています。
定番の塩焼きをはじめ、フライや熟れ(なれ)寿司、さらにラーメンやピザ、カレーといった各国料理など、バラエティ豊かに鮎を堪能できます。

そして、長良川の鮎と切っても切り離せないのが、ご存知「長良川鵜飼」。
起源には諸説ありますが、古墳時代にはすでに鵜飼が行われており、中国の『随書』や『古事記』『日本書紀』にもその名前が記されています。
ここ岐阜県では7世紀ごろから鵜飼が行われていたそうで、1300年もの歴史を誇ります。
時代の流れとともに、鵜飼は名だたる人物からも愛されました。鵜飼を「見せる・魅せる」もてなしとして用いた織田信長、将軍家へ鮎鮨を献上した徳川家康、明治時代には岐阜巡行中の岩倉具視が鵜飼を観覧し、その後天皇に鮎を献上することになりました。
また松尾芭蕉は鵜飼の面白さを句に詠み、喜劇王・チャップリンは、鵜匠を「アーティスト」と呼ぶなど、文化人もその技に心を動かされたそうです。
明治23年(1890年)には鵜匠が宮内省の公式な役職として「宮内省主猟寮」に所属しました。
現在も「宮内省式部職」として、6名の鵜匠がその技を継承し、日本で唯一、シーズン中8回の「御料鵜飼」を実施しています。
毎年5月11日~10月15日には「長良川鵜飼」を開催。川面に篝火が浮かび上がる幻想的な様、藍色の装束をまとい、10数本の手綱で鵜を操る鵜匠の技に毎年10万人以上の人々が酔いしれます。
2012年にオープンした「長良川うかいミュージアム」では、鵜飼について学べ、長良川や岐阜城の眺めが楽しめるスポットとしても人気を集めています。
